「男の介護」は、まだまだ“想定外”とされがちです。
親の介護を担うのは娘や妻──そんな固定観念の中で、ひとり奮闘する男性介護者が増えています。
◆ 男性介護者が抱える「孤独」
「仕事を辞めて介護に専念したけれど、話す相手がいない」
「近所に相談できる人がいない」──そんな声が多く聞かれます。
特に男性の場合、これまで家庭や地域の人間関係を築く機会が少なく、介護を始めた途端に社会とのつながりが途切れやすい傾向があります。
◆ 男性介護者が陥りやすい“がまん型”
「男だから弱音を吐けない」「家族のことは自分が守らなければ」と、責任感が強い分、抱え込みやすいのも特徴です。
しかし、介護は長期戦。無理を続ければ心身ともに限界がきます。「助けを求めることは恥ではない」という意識を、もっと社会全体で共有していく必要があります。
◆ 老老介護の現実と重なる問題
最近では、70代の息子が90代の親を介護する「老老介護」も増えています。
体力も気力も衰える中での介護は、深刻なストレスや孤立を招きます。
介護サービスを利用しても、「男性同士では話しにくい」「恥ずかしい」という心理的な壁がある場合も少なくありません。
◆ 支援の輪を、地域でどう広げるか
男性介護者が孤立しないためには、「顔の見えるつながり」を増やすことが重要です。
- 男性介護者同士の交流会・サロン
- 自治体の介護者支援センター
- オンラインコミュニティ
こうした「話せる場」に参加することで、情報も心も軽くなる人が多いのです。
◆ 最後に──介護は“家族の問題”ではなく“社会の課題”
息子が介護する家庭も、夫婦で介護し合う家庭も。
介護を「家の中のこと」とせず、地域で支える視点を持つことが、これからの時代の鍵になります。
男性介護者が「孤独なヒーロー」にならなくてもいい社会へ。
それは誰にとっても、やさしい未来への第一歩です。
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