画像引用:Amazon
作者:ジャーヴィス(作)・青山 南(訳)
発行所:BL出版
値段:1500円+税
アランはこわーいワニの一族。
ジャングルのみんなが
アランをこわがっています。
みんなを怖がらせるのが
アランの生きがい。
そのビジュアルのために
日々、努力しているアラン。
ウロコを磨き
爪をとがらせ
大きな歯を一本一本磨きます。
ジャングルでみんなを怖がらせて
満足なアラン。
でも実は
アランのこわーい大きな歯は
入れ歯なんです。内緒ですが。
ある日、その入れ歯を
偶然見つけたビーバーのバリーが
持って行ってしまいます。
ふにゃふにゃの口でみんなに笑われたアランは
悲しくてずっと泣いていました。
みかねたジャングルの
やさしいみんなは
入れ歯をアランに返す代わりに
もう二度とぼくらを こわがらせない
と約束させます。
それからのアランは
ジャングルのみんなとなかよく暮し
夜になると、こわーいお話をして
みんなを怖がらせました。
だって、怖がらせることが大好きなんですもんね。
そして、大切な入れ歯を
ときどきビーバーののバリーに
貸してあげます。
という、お話です。
一番大切だと思っていたものが
なくなってしまって
ちがう幸せを手に入れた…ってことは
意外とあるあるなんですね。
アランは
みんなを怖がらせることしかできない
と自分のことを考えていましたが
ぜんぜんそんなことはなくて
色々なことを手伝ったり教えたりできて
ジャングルのみんなと
いい仲間になれました。
泣き続けたときは大変だったけど
しあわせになれて良かったね、アラン。
怖がらせて疲れて帰ってきて
誰にも見つからないように
入れ歯を隠していた時より
ずーっといい!
思いがけない展開で
読んだ後
幸せな気分になれる絵本でした。


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