画像引用:Amazon絵本
作者:藤井輝明(文) 亀澤裕也(絵)
発行所:金の星社
発行年:2011年7月
値段:1300円+税
顔にこぶがある男の子てるちゃんが
周りの人の理解に助けられながら
立派に成長する実話のお話です。
てるちゃんの顔には赤いこぶがあります。
何人ものお医者さんに診てもらいますが
治すことは出来ませんでした。
幼稚園に通う頃には
人にじろじろ見られるようになったてるちゃん。
お父さんは休みの日になると
てるちゃんを
遊園地や動物園など
人のたくさんいるところに連れていきます。
楽しそうなてるちゃんに安心するお父さん。
小学校に入学すると
バケモノ!バケモノがいるー!
と言われ、ひどいいじめがはじまります。
見かねた両親は
てるちゃんを転校させます。
また いじめられるのかな…
と不安な気持ちのてるちゃんを迎えたのは
笑顔いっぱいのクラスメートたち。
だれも、てるちゃんの顔のことは言いません。
先生が事前にきちんとお話してくれていたからです。
お母さんは近所の人にも
てるちゃんのことをお願いして回ったので
みんながてるちゃんに
声をかけてくれるようになりました。
お母さんは習い事にも熱心でした。
バイオリンも、水泳も
自分も一緒にならいます。
競争することでふたりとも
どんどん上達していきます。
お母さんは
てるちゃんに、こう言うのです。
てるちゃん、かおのことで、
こころをいっぱいにしては だめよ。
てるちゃんは、てるちゃんなんだから。
すきなこと、やりたいことを たくさんして
てるちゃんのいいところを
いっぱい のばしていくの
そんな理解のあるお母さん、お父さん
先生や友だち、まわりのひとに
めぐまれた、てるちゃん。
それから大学や大学院を3つも卒業して
医学博士になりました。
医学部生に医療を教えながら
日本中の小学校を回って
てるちゃんのかおの
お話をしています。
こどもたちは
そのふくらみはおもいの?
さわってもいいですか?と
てるちゃんのこぶに興味津々。
てるちゃんにしかできない
ふれあいタッチ授業です。
この絵本の作者は藤井輝明さん。
そう、てるちゃん本人が書いたものです。
あとがきには
お母さんが
てるちゃんには、チャームポイント、
いいところがいっぱいある
と言ってくれたこと
転校した学校で先生が事前に
てるちゃんの顔は少し赤いけど、
これはてるちゃんの個性です。
とこどもたちに説明し、
ともだちもみんな
この顔は、てるちゃんの個性と受け取っていたと
かいてあります。
自分と違うということに
違和感を感じるのは
ある意味仕方のないこと。
未熟なこどもたちならなおさらです。
でも、それをきちんと説明することで
クラスメートの受け止め方が
こんなに変わるなんて…と
教育の素晴らしさと
先生とこどもたちの
こころのきれいさに感動します。
見た目で人を判断してはいけません。
本人はどうにもできない見た目のことを
口にしたりからかったりするのは
絶対にダメです。
じろじろ見るのも失礼です。
わたしたち大人が
もっともっと
厳密に徹底的に
そのルールを守らなくてはいけません。
だって
こどもは大人をよく見ています。
軽口でも、冗談半分でも
ダメ!
見た目のことは言わない。
かたくなに守っていきましょう。
この絵本は
小学校で読み聞かせのボランティアを
している方から紹介して頂きました。
そのようなたくさんのこどもたちに伝えられる機会に
この本を読んでいただけたら
とてもいいですね。


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