祖母を心配する母・記憶の中の介護

介護

パジャマに着替えて

おやすみなさいと言った母が

ねえねえ…とリビングに戻ってきて

こう言います。

おばあさんが心配なの。

○○町まで車で送ってもらえない?

様子を見に行きたいんだけど。


このところ

毎晩くりかえされている会話です。

祖母はかれこれ25年以上前に

亡くなっています。

私が結婚した直後だったので、

ひ孫に会ってはもらえませんでした。

亡くなる数年前から入院していましたが

その前は

近所に住む母が、仕事をしながら

あれこれと面倒を見ていました。

入院してからも二日に一度は

見舞いに行き

お葬式では喪主をつとめ

わたしの目から見ても、母は

良く面倒を見ていたと思います。

おばあちゃんは

25年前に亡くなったよ。

お葬式は、おかあさんが喪主で済ましたよ。

と言うと

そんなに前に亡くなったの?

あんなに元気だったのに。

ぜんぜん知らなくて

申し訳なかったわ…

私は、何もしてあげられなかったのね。

と、ショックを受ける母。


あまりにも繰り返して

祖母のことを気にするので

亡くなったことやお葬式のこと

祖父母宅は取り壊して

今は更地なことなどを

ノートに書き

張り紙にもして母の部屋の

ドアに貼っておきました。

それでも信じられないという時は

仏壇からお位牌に出てきていただき

裏の俗名と命日を確認。

ひとつひとつ

説明したりもしました。

きっと母の中では

自分がまだ親の面倒を見る年齢に戻っていて

一人暮らしの祖母を心配しているのでしょう。

ちょうど今の母と私の関係のように。

一世代、ずれているんですね。

おじいちゃん、おばあちゃん

お騒がせしてごめんなさいね。

おかあさん、責任感が強いのよね。

おばあちゃんたちが

どうしても心配みたいなんだよ。

お位牌に愚痴を聞いてもらいながら

仏壇にお位牌をしまいます。

あらあら、困っちゃうわねえ。

祖母のそんなやさしい声が聞こえるようです。

ひとりでもがいているのではなく

共感してくれている人が

たくさんいる気分。

祖父母や父とともに

この難局を切り抜けていきたいと思います。



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