画像引用:Amazon絵本
作者:瀧村有子(作)・鈴木永子(絵)
発行所:福音館書店
発行年:2005年4月
値段:1300円+税
なっちゃんの家にあかちゃんがきて
なっちゃんがおねえさんになったお話。
なっちゃんのママは
やさしいママです。
でも、あかちゃんのお世話で大変なので
なっちゃんは
ちょっとだけ
我慢して過ごします。
あかちゃんを抱っこするママの
スカートをちょっとだけ
つかんでお買い物したり
牛乳を自分でいれて飲んだり。
ボタンをとめたり、かみをしばったり。
今までは
みんなママがやってくれていたこと。
でも、ママがやってくれるのを
ちゃんと見ていたなっちゃんは
ちょっとだけ
成功します。
ひとりで公園に出掛けると
なかよしのふみちゃんのママに
あかちゃんってかわいいでしょう?
ときかれて
ちょっとだけ
うなずくなっちゃん。
いつもはママに押してもらっていたブランコは
つま先でちょんちょんけったら
ちょっとだけ
ゆれます。
疲れたような悲しいような笑顔で
ブランコに乗るなっちゃん。
読んでいるこちらも
悲しい気持ちになってきます。
公園から帰って眠くなったなっちゃんは
ついにママに本音を言います。
ママ、”ちょっとだけ”だっこして…。
もうだめです。
この時点で私はいつも
この本が読めなくなってしまいます。
あかちゃんのお世話で忙しかったけど
なっちゃんのことも
ちゃんと考えてくれていたママは
“ちょっとだけ”じゃなくて
いっぱいだっこしたいんですけど
いいですか?
と、やさしく笑って聞きます。
いいですよ!
笑ってこたえるなっちゃん。
なっちゃんはママのにおいをかぎながら
いっぱいだっこしてもらいました。
だっこされて
本当にしあわせそうななっちゃん。
だっこしているママは
なっちゃんにかくれて顔はみえないけれど
その手や背中から
やさしさとしあわせオーラが
出ているような気がします。
ふたりめが生まれて
とてもしあわせな一家の
よくある上の子のひとつの試練。
最後のページには
ママにキレイにしばりなおしてもらった髪で
たんぽぽを
あかちゃんに見せてあげているなっちゃんと
笑顔のあかちゃんのツーショットが。
なっちゃんがいいおねえちゃんになるためにも
きょうだいが仲良くするためにも
ママの愛が絶対に必要なんですよね。
私は、いつも途中から涙声で
ぐずぐずにならないと読めない絵本。
なっちゃんのように
おねえちゃんになったり
おにいちゃんになったりした人にも
きっと共感してもらえる絵本です。
泣かずに最後まで読めたらすごい!
ちょっと試しに読んでみてくださいね。


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