年末年始は、デイサービスが数日まとまってお休みになる時期です。さらに親戚が集まったり、いつもと違う生活になったりと、高齢者も介護者も負担が大きくなりやすい時期でもあります。
年末年始、高齢者が不安定になりやすい理由
① デイサービス休業で生活リズムが崩れる
- 食事・入浴・活動の時間が変わる
- 話す相手が減り、刺激が少なくなる
- 活動量が落ちて昼夜逆転が起こりやすい
特に認知症のある高齢者は、生活リズムの変化に弱く、「不穏」「混乱」「食欲低下」などが見られることがあります。
② 親戚の集まりで疲れやすい
- 人が多くて刺激が強い
- 会話のスピードが速く、ついていけない
- 子どもが走り回るなど普段と違う環境
短時間でも疲労がたまり、不機嫌や混乱につながることがあります。
③ 食事・外出・環境が“いつもと違う”
おせち料理や外食、親戚宅での時間など、「変化」が重なるほど体調を崩しやすくなります。
年末年始、介護者がしんどい理由
① デイサービスが数日止まる=24時間介護になる
普段ならデイサービスで入浴や食事サポート、見守りをお願いできる時間が、「丸ごと消える」ため、介護者はフル稼働になります。
② 忙しい時期なのに、仕事は倍増
- 親戚対応
- 料理や掃除、年越し準備
- 買い物や来客対応
やることが増えるのに、休める時間は減る――介護者にとって最も負担が大きい時期です。
③ 親戚の集まりで気疲れする
「がんばり」が伝わりにくかったり、周囲の目を気にしたりと、精神的にも疲れやすい時間になります。
高齢者・介護者どちらもラクになる“年末年始の工夫”
① 生活リズムの“軸”だけは守る
- 起床・就寝の時間
- 薬の時間
- 食事の大きな遅れを作らない
リズムが整っているほど、高齢者は安定し、介護者の負担も軽くなります。
② 年末年始は“完璧を目指さない”
掃除は「見えるところだけ」、料理は「買う」、親戚対応は最低限。それで十分です。
③ 親戚の集まりは短時間・途中参加でOK
疲れやすい方は「参加より、体調優先」。無理せず短時間に区切ると安心です。
④ 静かに休める場所を確保しておく
人が多い場では休憩スペースが必須。高齢者も介護者も気持ちが楽になります。
⑤ 介護者自身が“10分だけ”逃げる
- 自室で深呼吸
- 車でひと休み
- ベランダでコーヒー
10分でも気分転換は十分に効果があります。
⑥ 年末年始はショートステイのキャンセル待ちも活用
満室が多いですが、直前キャンセルは意外と出ます。事前にケアマネさんに相談しておくと安心です。
まとめ
年末年始は「高齢者も不安定」「介護者もしんどい」特別な時期です。無理をせず、できるだけ生活リズムを整え、周囲と協力しながら乗り切りましょう。
一番大切なのは、介護者が倒れないこと。手を抜くことは“手抜き”ではなく、“最善の選択”です。


コメント