父が亡くなって
早いもので12年たちました。
もうそんなに時間が過ぎたのに
私の中に残っている
忘れ物のような気持ちを書かせていただきます。
父が亡くなったとき
うちの三人のこどもたちは
中学生が一人と小学生が二人。
習い事の送迎が忙しく
フルタイムの仕事をしていた私は
日々をバタバタと過ごしていました。
でも、大好きな父だったので
入院してからは毎日のように顔を見に行き
亡くなったときも、葬儀の時も
しっかり泣いて
悲しさを発散することが出来ました。
でも…でもです
悲しさはまだまだ…全身に満ち満ちていました。
そんなに簡単に癒えるはずもないですよね。
それからは、こどもたちや周りの人たちに
心配をかけないように
「大丈夫です」と
そうっとそうっと
笑顔で過ごしてきました。
もちろん、家事も仕事も、楽しいことも
しっかり、ちゃんとこなします。
悲しむのは今じゃない
もう少したって落ち着いたら。
そんな風に、自分に言い聞かせていました。
もしも、父の死を直視してしまったら
泣いて泣いてボロボロになってしまいそう
ごはんも作れない、仕事にも行けない
普通に生活できなくなってしまう
それが怖くて
心のずっと奥の方に
悲しさをしまい込んでいました。
そうして12年がたちましたが
結局、わたしが父のことを思い出して涙にくれる…
そんな機会は一度もありませんでした。
まだ我慢しよう
そう思っているうちにも
いろいろな問題や
課題やよろこびや節目があって
そんな余裕はないんですね。
人生って、こんなかんじなのかなあ。
父を亡くした悲しさを未消化のまま
生きていく
きっと母の時も、私はそうすると思います
そうこうしているうちに
私も高齢者になっていくのですね。
そうしたら天国で会えるのかな。
大好きな人たちが、亡くなってしまうことや
病んでしまうこと。
砂が手から零れ落ちるように
ゆっくりゆっくりお別れをすること。
しずかな悲しさやあきらめを
そっと心にしまって
人はみんな、生きているのかもしれませんね。


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