インフルエンザが流行する季節、家族の誰かが感染すると、一気に家庭全体が大変になります。
特に高齢者や要介護の家族がいる場合は、感染リスクも介護への影響も大きくなります。
この記事では、実際の介護現場で使われている対策とともに、家庭内感染を防ぐ方法、介護者が感染した時の対応、ショートステイを検討するポイントまでわかりやすくまとめました。
1. 家族がインフルエンザに感染した時にまずやること
① 部屋を分ける(ゾーニング)
インフルエンザは、飛沫と接触で広がります。
可能であれば、感染者と他の家族の生活空間を分けるのが基本です。
- 感染者 → 個室、または最も隔離しやすい部屋へ
- トイレ・洗面所は可能なら「使う順番」を決める
- 介護する高齢者は「感染者から最も遠い場所」に
② マスク+換気の徹底
室内のウイルス量を減らすには、換気が最強の対策です。
冬でも30分に一度、数分でも空気を入れ替えましょう。
③ タオル・食器は完全に分ける
家族内感染で多いのが「間接接触」。
タオル・歯磨きコップ・コップ類は必ず別にしてください。
④ 手すり・ドアノブは1日1〜2回消毒
アルコールまたは家庭の洗剤(界面活性剤入り)で十分です。
全てを完璧にやる必要はありませんが、接触頻度の高い場所だけ重点的に行いましょう。
2. 介護者がインフルエンザに感染した場合
もっとも問題になるのが「介護者が動けなくなる」状況です。
① 無理をしないことが最優先
介護者が無理をすると、家庭内感染が広がったり、介護者自身が重症化するリスクがあります。
できる範囲で動くのではなく、「助けを呼ぶ」選択肢を優先することが大切です。
② 家族に感染が広がる前に、ケアマネに連絡
介護保険サービスは「早く言った人の勝ち」です。
感染が出たら、下記のように連絡しましょう。
【ケアマネへの連絡文例】
「家族にインフルエンザ陽性者が出ました。
本人は無症状ですが、介護が難しい状況のため、ショートステイ利用について確認をお願いできますでしょうか。」
③ デイサービスは“休む”が基本
家族内に感染者がいる場合、本人が無症状でもデイサービスは利用不可になることが多いです。
一方でショートステイは無症状なら受入れ可の施設が多いのが特徴です。
3. ショートステイは利用できる?基準はこうなります
① 本人が「無症状」なら受入れ可能な施設が多い
家族に感染者がいても、本人が
- 発熱なし
- 咳なし
- 普段どおり
の場合、多くの施設が注意しながら受け入れています。
② 本人に微熱・咳などの軽度症状がある場合
この場合は、施設ごとの判断になります。
受診が必要と言われることもあります。
【問い合わせ例】
「家族に感染があり、本人に微熱(37℃台)と軽い咳が出ています。
ショートステイの利用について、施設としての考えを伺いたくご連絡しました。」
③ 明らかな発熱(38℃以上)やインフル疑いが強い場合
ほぼ全施設で受け入れ不可です。
医療機関を受診し、在宅での看病が必要になります。
4. 断られた時の“次の一手”
ショートが満室・受入れ不可ということは珍しくありません。
その場合はすぐに次の選択肢を検討します。
- 別のショートステイに空きがないか確認
- 緊急ショート(特例)枠の相談
- 訪問介護のスポット依頼(掃除・食事・見守りなど)
- 地域包括支援センターへ相談
“困っています”の一言があると、支援が届きやすくなります。
【断られた時のセカンドメッセージ例】
「今回受け入れが難しいとのこと、承知しました。
もし空きが出る、または短期間でも可能なタイミングがあれば教えていただけますと助かります。」
5. 家庭内感染を防ぎながら介護を続けるために
介護者が感染しても、家族全員が倒れることを避けることが最重要です。
できる限り
- 早めの相談
- 早めのショートステイ確保
- 無症状のうちに判断する
これらができると、感染拡大を最小限にしながら、介護も安定します。
インフルエンザの季節は、どうしても不安や負担が大きくなります。
一人で抱え込まず、遠慮せずに支援を使ってください。
この記事が、介護で悩むご家族の助けになりますように。
高齢者本人の日常的なインフルエンザ予防(デイサービス利用時・外出時・家庭内での工夫)については、こちらの記事でまとめています。
高齢者のためのインフルエンザ予防法|デイサービス・外出・家庭でできる対策まとめ


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