今朝のNHK「あさイチ」では、「うちの家族にはしょうがいがありまして。」という特集が組まれていました。障害のある子どもを育てる親の負担、いわゆる“18歳の壁”、そして“きょうだい児”の気持ちなどが丁寧に紹介されていて、多くの視聴者の心を動かした内容でした。
この記事では、番組でも触れられていたテーマを踏まえ、障害児の家族が抱える現実と、周囲にできる配慮についてまとめます。
1. 障害児を育てる家族が抱える負担は「見えにくい」
障害のある子どもを育てる家庭は、日常生活の中で想像以上の負担を抱えています。
- 24時間途切れない見守りが必要
- 医療・福祉機関とのやり取りが多い
- 「将来どうなるのか」という漠然とした不安
- 親が体力を落としたときの介護の重さ
しかし、こうした負担は周囲からは「見えにくい」ものです。だからこそ、当事者が言葉にしづらい気持ちを想像して寄り添う姿勢が大切です。
2. 「18歳の壁」――制度が大きく変わるタイミング
番組でも紹介されていたように、18歳を境に福祉制度が大きく変わるため、家族はまたゼロから制度の勉強と手続きに追われがちです。
- 児童向けサービスが使えなくなる
- 成人向けサービスの情報が分かりにくい
- 本人の特性に合う事業所が見つかりにくい
- 親の高齢化が現実味を帯びてくる
この「制度の断絶」をひとりで乗り越えるのは、とても大変なことです。
周囲ができることは、「情報の押し付け」ではなく、必要なときにそっと手を差し伸べられる環境づくり。
3. 忘れられがちな“きょうだい児”の気持ち
障害のある子どもと一緒に育つ“きょうだい児”は、幼いころからたくさんの気持ちを抱えます。
- 親の負担を理解してしまい、「甘えたいのに我慢」しがち
- 「自分が頑張らなきゃ」と過度な役割意識を持つ
- 本音を言うと「親を困らせる」と思い込む
- 「自分は見てもらえない」と感じることがある
ただし、きょうだい児は「かわいそう」な存在ではありません。 環境次第で、思いやりや強さ、自立心が育つことも多いのです。
大切なのは、周囲が“きょうだい”の心のケアを意識すること。
◆周囲にできる配慮
- きょうだいだけを褒める時間をつくる
- 「無理に手伝わなくていいよ」と伝える
- 本音を言っても大丈夫な大人(親以外)を周囲が担う
- 学校や地域の支援者が本人の気持ちを汲む
4. 周囲の人ができる“さりげない配慮”
当事者の家族は、「助けて」と言い出しづらいことが多いもの。だからこそ周囲の人の“さりげない配慮”が大きな力になります。
- 「大変だよね」と共感の言葉を伝える
- アドバイスよりもまず話を聞く
- 兄弟の行事や習い事に協力する
- 急なトラブルがあったとき「預かるよ」「送迎するよ」と声をかける
- 親が気軽に頼れる“第3の大人”になる
特別なことではなく、ほんの少し心を寄せるだけで、家族の負担は驚くほど軽くなります。
5. 最後に:誰にとっても「生きやすい社会」は、小さな理解から
障害のある人も、その家族も、きょうだいも、同じ社会の一員です。 「特別扱い」ではなく、「理解」と「対等な関係」を築くことが、これからの社会の鍵になると感じます。
今日の特集をきっかけに、私たち一人ひとりの周りにも、できることが必ずあるはずです。


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