親の生活が心配になってきたとき、「まずどこに相談すればいいの?」 と迷う方はとても多いです。
この記事では、初めての介護で混乱しないように、相談先 → 介護保険申請 → 認定の流れ をわかりやすく解説します。
さらに最近よく聞かれる 「同居すると医療費が上がる?」という誤解 や 世帯分離が必要なケース、そして役所で聞かれる質問のポイントまで、まとめてお伝えします。
1. まず最初に相談する場所は?
介護の不安を感じたら、最初の窓口は次のどちらかです。
- 地域包括支援センター(市区町村ごとに必ずある)
- 市役所(介護保険課)
「最近転倒が増えた」「物忘れが心配」「一人暮らしが不安そう…」など、どんな小さな不安でも相談できます。
専門職(社会福祉士・保健師・ケアマネ)が無料で対応してくれます。
※“介護サービスを使うには、まず介護保険申請が必要” ですが、申請をするかどうか迷っている段階でもOK。状況を聞いたうえでアドバイスしてくれます。
2. 介護保険の申請はどうする?
申請はとても簡単で、以下の3つを市役所に提出するだけです。
- 介護保険申請書
- 本人の保険証(後期高齢者医療など)
- マイナンバー(もしくは本人確認書類)
申請は本人以外に、家族が代わりに申請してもOK。
地域包括支援センターやケアマネ事業所が代行申請してくれることも多いです。
3. 申請後の流れ(わかりやすく)
- 役所の職員が自宅を訪問し、普段の様子を聞き取り
→ 所要時間30〜60分くらい。 - 主治医の意見書を作成
→ 役所から病院へ依頼されるので、家族が動く必要はありません。 - 介護認定審査会で判定
- 結果通知(要支援1〜2/要介護1〜5/非該当)
だいたい 1か月前後 で結果が届きます。
認定後は、ケアマネジャーと一緒にサービスの調整をしていきます。
4. ここ誤解されやすい!「同居すると医療費が上がる」は本当?
→ これは“誤解”です。
同居しても次のものは上がりません。
- 医療費の自己負担割合(1〜3割)
- 介護保険料
- 介護サービス利用料の自己負担割合
医療費や介護費は、本人の収入・本人の所得で決まります。
同居したからといって、家族の収入は影響しません。
つまり、「同居したら医療費が倍になる」などの噂は完全な誤解です。
5. ただし「世帯分離」をしておくと安心なケース
医療費・介護費には影響しませんが、住民税の有無などが関係する福祉サービスでは、世帯が一緒だと不利になる場合があります。
次のような場合は、世帯分離しておいたほうが本人の負担が軽くなることがあります。
- 親が年金のみで住民税非課税になるケース
- 家族が現役所得で住民税課税 → 同じ世帯だと負担区分が上がる可能性がある福祉制度を利用する場合
例:高額介護サービス費、施設利用時の負担減、家賃助成など
同居=自動的に同一世帯ではありません。
住所が同じでも、家計が別なら世帯は分けられるというのが大きなポイントです。
6. 役所で必ず聞かれる質問「家計は一緒ですか?」の正しい答え方
同居すると、窓口で職員から軽い感じで
「家計は一緒ですか?」
と聞かれることがあります。
ここで気をつけるポイントはただ一つ。
家計を別にしたいなら、はっきり「別です」と答えること。
曖昧に答えると、職員側は “家計は一緒=同一世帯” と処理してしまうことがあります。
✔ 食費・生活費が別 ✔ 銀行口座も別 ✔ 親は年金で生活している
このような場合は、堂々と「家計は別です」と答えて大丈夫です。
世帯が分かれていたほうが、後々の福祉サービスでメリットが出るケースが多いので、ここは非常に大切なポイントです。
まとめ
- 最初の相談先は「地域包括支援センター」か「市役所」
- 介護保険の申請は代理でもOKでとても簡単
- 同居しても医療費・介護費は上がらない(本人の所得で決まる)
- 福祉制度によっては世帯分離しておくと負担軽減になる
- 同居する際は「家計は別です」と明確に伝えることが大切
介護の入り口は、知っていれば怖いものではありません。
大切なのは「早めに相談すること」。不安を抱え込まず、ぜひ地域包括支援センターを頼ってみてください。


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