介護は体力だけでなく、気持ちの負担も大きくなりがちです。呼吸を整えるだけで、短時間で気持ちを落ち着けたり、睡眠の質を上げたりできます。ここでは忙しい介護の合間にもできる、やさしい呼吸法を3つご紹介します。
1)腹式呼吸(深呼吸) — 基本かつ最も使える方法
効果:副交感神経を優位にしてリラックスを促す。心拍が落ち着き、緊張をほぐします。
やり方:
- 楽な姿勢で椅子に座るか横になる。
- 片手を胸に、もう片手をお腹に当てる。
- 鼻からゆっくり息を吸い、お腹がふくらむのを感じる(約4秒)。
- 口をすぼめてゆっくり吐き、お腹がへこむのを感じる(約6秒)。
- これを3〜5回繰り返す(慣れたら回数を増やしてもOK)。
ワンポイント:忙しいときは“吸う:吐く = 4:6”を意識するだけでOK。吐く時間を長めにするのがコツです。
2)ボックス呼吸(4-4-4-4)— 即効で気持ちを整えたいときに
効果:集中力を戻したい場面や、不安が強いときに有効。呼吸を数えることで雑念も減ります。
やり方:
- 背筋を伸ばして楽に座る。
- 鼻から4秒吸う(ゆっくり)。
- 吸った後に4秒間息を止める。
- 口または鼻から4秒かけて吐く。
- 吐き終わったらさらに4秒息を止める。
- これを3〜5セット繰り返す。
ワンポイント:時間は「だいたい」で大丈夫。4秒が難しければ「3-3-3-3」でも効果あり。
3)片鼻呼吸(シンプル版)— 眠れない夜や緊張に効く
効果:片方の鼻から意識して呼吸することで自律神経を整える手助けに。寝つきが悪い夜にもおすすめです。
やり方:
- 座るか横になる。利き手の親指と薬指を使うとやりやすい。
- 右の鼻孔を親指で軽く押さえ、左の鼻孔からゆっくり吸う(約4秒)。
- 指を離して両方からゆっくり吐く(約6秒)。
- 反対も同様に行う(左右交互に3回ずつが目安)。
注意:鼻づまりが強いときは無理をしないで。めまいがしたら中止してください。
実践するときの注意点と習慣化のコツ
- 短時間でOK:1回3〜5分で効果を感じることが多いです。忙しいときは1分だけでもやってみましょう。
- 安全第一:呼吸法でめまいや動悸が出たら中止し、必要なら医師に相談を。
- 合間に習慣化:食後やお茶の時間、夜の床につく前など“トリガー”を決めると続けやすいです。
- 家族と一緒に:介護される側と一緒にやることで安心感が生まれ、コミュニケーションにもなります。
まとめ:呼吸は“いま”できる簡単なセルフケア
特別な道具は不要で、どこでもできるのが呼吸法の良さです。
毎日の中に「深呼吸の時間」を数回取り入れるだけで、心の余裕が生まれます。
まずは今日、1回だけ試してみましょう。気持ちが軽くなるはずです。
👉 次回(第4弾)は「介護する人の食で整えるアンチエイジング」を予定しています。
シリーズ一覧はこちら:介護世代のアンチエイジングシリーズ


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