仕事と介護、どちらも大切にしたい。働く家族を支える「介護休業給付金制度」とは?

お金・制度

「親の介護が始まりそう。でも仕事を辞めたくない…」
そんな葛藤を抱える人が増えています。
特に50〜60代の働き盛り世代は、仕事と介護の両立が難しく、精神的にも経済的にも追い詰められがちです。
そんなときに知っておきたいのが、「介護休業給付金制度」です。

介護休業給付金制度とは?

介護が必要な家族を世話するために休業した場合、一定期間、給料の一部を雇用保険から受け取れる制度です。
仕事を辞めずに介護に専念できるように支援する目的で設けられています。

対象になるのはどんな人?

次の条件をすべて満たす人が対象です。

  • 雇用保険に加入している
  • 家族(配偶者、父母、子、祖父母、兄弟姉妹など)の介護のために休む
  • 介護休業を取得する前の2年間に、賃金支払い基礎日数が11日以上ある月が12か月以上ある

どのくらいもらえるの?

休業前の賃金の67%が支給されます。
また、介護休業は通算で最大93日間(3回まで分割可)取得できます。

つまり、1回で長く休むだけでなく、「デイサービスを探す期間」「入所の準備期間」など、必要なタイミングで分けて使うことも可能です。

申請の流れ

  1. 勤務先に「介護休業」を申請
  2. 休業開始から2か月後以降に、ハローワークへ「介護休業給付金」の申請
  3. 審査後、支給決定通知が届く

申請手続きは会社を通じて行うことが多く、人事・労務担当に早めに相談するのが安心です。

注意点とポイント

  • 介護休業を取得しても「解雇や不利益な扱い」は法律で禁止されています。
  • 休業中も社会保険料の免除が受けられる場合があります。
  • 自営業者・フリーランスは対象外ですが、市区町村の支援制度を活用できるケースも。

仕事と介護の両立には「制度を知ること」が第一歩

「介護休業給付金制度」を使えば、介護に専念しながら収入の一部を確保でき、仕事への復帰もスムーズに行えます。
周囲に迷惑をかけたくないと我慢してしまう人も多いですが、介護は一人で抱え込まないことが何より大切。
必要なときに休む勇気が、長く働き続けるための力になります。

次回は、要支援・要介護になる前から使える「介護予防・生活支援総合事業」について解説します。



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