介護者のための“レスパイト入院”とは?費用・期間・利用方法を徹底解説

介護

在宅介護を続けていると、どうしても休む時間が取れなくなりがちです。そんな介護者の「ひと休み」を支える制度がレスパイト(Respite)です。

この記事では、医療機関で利用できる「レスパイト入院」について、費用・利用期間・申込方法までわかりやすく解説します。


レスパイト入院とは?

レスパイト入院とは、要介護者を一時的に医療機関へ入院させ、介護者が心身を休めるための制度です。

治療目的ではなく、あくまで介護者の休息やリフレッシュを目的としています。冠婚葬祭・旅行・体調不良など、介護者が一時的に介護を続けられないときに利用できます。


レスパイト入院の対象者

  • 自宅で介護を受けている要介護高齢者
  • 在宅療養中で、医療的ケア(吸引・点滴・褥瘡ケアなど)が必要な方
  • 介護施設のショートステイでは対応が難しい方

受け入れ可能かどうかは、医療機関ごとに異なります。主治医や病院の地域連携室に相談しましょう。


費用はいくらかかる?(医療保険での自己負担)

レスパイト入院は介護保険ではなく医療保険の対象になります。

項目内容・目安費用
自己負担割合1〜3割(高齢者医療制度による)
入院費3,000〜6,000円/日(1割負担の場合)
食事療養費1食あたり約460円(厚労省基準)
個室料希望により別途(1,000〜5,000円/日)

たとえば1割負担で5日間入院した場合、合計は約2〜3万円前後が目安です。医療区分や病院によって多少異なります。


ショートステイとの違い

介護保険のショートステイ(短期入所)と比較してみましょう。

項目レスパイト入院(医療保険)ショートステイ(介護保険)
費用目安3,000〜6,000円/日2,000〜4,000円/日
対象医療的ケアが必要な人生活支援中心の介護が必要な人
利用目的介護者の休息・医療管理介護者の休息・生活支援
申込み窓口主治医・病院の地域連携室ケアマネジャー・包括支援センター
保険区分医療保険介護保険

医療的ケアが必要な方は、介護施設よりもレスパイト入院の方が安心です。


利用までの流れ

  1. 主治医または訪問看護師に「レスパイト入院を希望」と相談
  2. 病院の地域連携室(医療相談室)が調整を行う
  3. 期間を決定(数日〜2週間程度が一般的)
  4. 必要書類や持ち物を確認して入院

長期の入院は難しいことが多いため、家族の都合や介護疲れに合わせて短期間で活用するのがポイントです。


どちらを選ぶべき?

  • 比較的元気で生活支援が中心 → ショートステイ(介護保険)
  • 医療的ケアや観察が必要 → レスパイト入院(医療保険)

どちらも目的は同じ。介護者が安心して休むための仕組みです。

認知症介護は、身体の負担だけでなく「気持ちの持っていき場が分からない」という精神的なつらさも大きいものです。

「全部自分で抱えなきゃ」と思いすぎてしまう方に、介護する側の心と体を守る視点を教えてくれる一冊があります。


レスパイト入院や外部サービスを「頼っていい」と思えるようになるまでには、気持ちの整理が必要なこともあります。

この本は、介護を続ける人が倒れないための考え方や工夫を、現実的な視点で教えてくれるので、今まさに悩んでいる方の支えになる内容です。

まとめ:介護を続けるために「休む勇気」を

介護を頑張りすぎてしまう人ほど、「休むこと」に罪悪感を持ちがちです。

でも、レスパイトはわがままではなく、介護を続けるための戦略です。

介護者が倒れてしまえば、支えがすべて崩れてしまいます。だからこそ、安心して休める仕組みを活用しましょう。

まずは、お住まいの地域包括支援センターや主治医に相談してみてください。

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▶︎ レスパイトだけじゃない!介護者がリフレッシュできる公的支援3選

また、「預けること」に罪悪感を抱いてしまう方も少なくありません。そんな気持ちと向き合うヒントはこちらで解説しています。
▶︎ 罪悪感を手放す勇気|レスパイト入院を“心の休息”に変える5つの考え方



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