“限界介護”にしないために──老々介護を支える5つの視点

介護

「102歳の母を71歳の娘が…」という痛ましいニュースに、多くの人が胸を痛めました。
「まさか自分も…」そう思っていたはずの家庭でも、気づけば“老々介護”の現実に直面している時代です。

老々介護とは、65歳以上の高齢者が高齢の家族を介護すること。
実は、在宅介護のうちおよそ6割がこの「老々介護」にあたります。

今回は、「限界介護」に陥らないための5つの視点から、介護する側・される側、そしてこれから支える世代に向けて考えてみましょう。


①「助けを呼ぶ力」を持つ

介護で一番大切なのは「頑張ること」ではなく、「助けを呼ぶこと」。
配偶者や子どもに頼るだけでなく、地域包括支援センターケアマネジャーなど、第三者のサポートを早めに取り入れましょう。

「まだ大丈夫」と思う時期こそ、相談のチャンスです。

②「介護する人」の健康を守る

介護の現場では、介護者の体調悪化が“介護崩壊”の引き金になることも。
定期的な通院や休息、趣味や外出など、「自分の時間を確保すること」も介護の一部と考えましょう。

③「完璧を目指さない」

「自分で全部やらなければ」という思い込みが、心を追い詰めます。
訪問介護、デイサービス、ショートステイなど、“できる範囲”を社会と分け合うことで、関係性が長続きします。

④「男性介護者の孤立」に気づく

介護する男性は増えていますが、相談しづらく、孤立しやすい傾向があります。
近所の人や友人、地域のサロンなど、ちょっとしたつながりが支えになります。
「助けを求めるのは弱さではなく、強さ」です。

⑤「50代から備える」

親の介護が始まる前に、家族で話し合いましょう。
介護の希望、住まい、費用のことなど、「話しにくいことほど早めに」。
将来、自分自身が老々介護を担う可能性もある世代として、“支えられる側”と“支える側”の両方を想定することが大切です。


まとめ:一人で抱えない介護を

「老々介護」は、誰にでも起こり得る現実です。
でも、制度や地域、家族の力を“合わせる”ことで、悲しいニュースを減らすことはできます。

「助けを呼ぶ勇気」が、自分と家族を守る第一歩です。


次回からは、この5つの視点を1つずつ掘り下げていくシリーズをお届けします。
どうぞお楽しみに。



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