年齢を重ねると、「食べる量が減った」「水をあまり飲まない」「やせてきた」など、食に関する変化が気になりますよね。実はこれらは、健康や介護の質に直結する大切なサインです。
今回は、高齢者の“食べる力”を守るために知っておきたい5つのポイントを、元保育士・介護ライターの視点からわかりやすく紹介します。
① たんぱく質は「毎日コツコツ」が鍵
高齢になると筋肉量が減りやすく、体力や免疫力の低下につながります。そのため、毎日しっかりたんぱく質を摂ることが大切です。
目安は、体重1kgあたり1.0〜1.2g。たとえば50kgの方なら、1日50〜60gが目安です。肉・魚・卵・大豆製品などをバランスよく取り入れましょう。
もし「お肉がかたい」「食べにくい」と感じる場合は、鶏そぼろ・豆腐ハンバーグ・ツナ缶など、やわらかく消化しやすい形にアレンジするのがおすすめです。
② 水分不足は“食欲低下”にも影響
「のどが渇かないから」と水分を控える方は少なくありません。しかし、脱水は便秘や食欲低下、認知機能の低下にもつながります。
1日あたりの目安は1,200〜1,500ml。一度に飲むより、少しずつこまめに。スープ・味噌汁・ゼリー飲料なども上手に使って、無理なく摂取しましょう。
③ 「手伝いすぎない」食事サポートを
介助のときに気をつけたいのは、“自分で食べられる力”を奪わないことです。
スプーンの持ち方を工夫したり、器をすべりにくいものに変えるだけでも、「自分でできた」という自信につながります。
食べることは生きる力。少しでも本人が関われるようにすることが、介護予防にもつながります。
④ 飲み込みにくさ(嚥下)のサインに気づく
むせやすくなった、食後に声がかすれる、時間がかかる――これは嚥下機能の低下かもしれません。
食材の形やとろみを調整し、「食べやすい形に変える工夫」を取り入れましょう。また、食事前後の口腔ケアも大切です。口の中が清潔になることで、誤嚥性肺炎の予防にもなります。
⑤ 行政サービスを上手に活用しよう
「食事の準備が大変」「一人で買い物に行けない」そんなときは、行政の食支援サービスを利用してみましょう。
- 配食サービス(お弁当の宅配)
- 訪問栄養指導(管理栄養士が自宅でサポート)
- 介護保険を利用したデイサービスでの昼食提供
地域包括支援センターに相談すれば、地域の制度や申請方法を教えてもらえます。ひとりで抱え込まず、上手に頼ることも「支える力」です。
まとめ|“食べる力”を守ることが、いちばんの介護予防
食事は、体だけでなく心の元気にもつながります。家族と一緒に食卓を囲んだり、好きな味を楽しむ時間を持つことは、生きる意欲を支える大切な時間です。
次回のYouTubeショートでは、この5つのポイントを1つずつ、わかりやすく動画で紹介します。ぜひチェックしてみてください。
参考・相談窓口:
地域包括支援センター/管理栄養士相談/介護保険課


コメント