認知症の母が「今行く!」と言うときの対応法|止めるよりも“代わりの行動”が効果的

介護

「おばあちゃんを見に行く!」
夜でも、雨の日でも、今すぐ出ようとする――。
止めても聞かない。どうしたらいいの?


なぜ「止めても」納得しないのか

認知症の人は、“今”と“過去”の境目があいまいになります。
お母さんにとっては、“おばあちゃんが生きている”世界が現実。

そして、もともと行動的でせっかちな性格なら、
頭で考える前に“体が動く”のは自然なこと。
だから「行かないで」と言われると、
「なぜ止めるの?」という不安や反発が生まれてしまうのです。


ポイントは「制止」ではなく「代替」

「行かせないようにする」よりも、
「行かなくても納得できる状況を作る」ほうが効果的です。


① 気持ちを受け止める

まずは、行動の奥にある“感情”に寄り添います。

「そうだね。おばあちゃん、心配なんだね。」
「会いたい気持ち、わかるよ。」

否定されるよりも、「共感される」と安心します。
不安を減らす第一歩です。


② “今は行けない理由”をやさしく伝える

現実を説明するのではなく、お母さんの世界に合わせた口実を。

「おばあちゃん、今ちょうどお風呂に入ってるよ。」
「暗いから、朝になったら一緒に行こうね。」

こうして“あとで”を提案すると、
気持ちは受け止められたまま、行動を先送りできます。


③ 「代わりの行動」で満たす

行動的な人には、「動くことで安心する」という特徴があります。
だから“行く代わりの行動”を提案してみましょう。

  • 「お手紙書こうか」
  • 「電話してみようか」
  • 「お線香をあげて、話しかけてみようか」

“行った気持ち”を味わえることで、落ち着く方が多いです。


④ 環境面での安全対策も大切に

夜間の外出が心配な場合は、

  • 玄関に内鍵をつける
  • ドアにセンサーや見守りアラームを設置する
    などの環境的サポートも併用しましょう。

外に出ようとしたら、まず「一緒に行こう」と声をかけ、
そのままお茶やテレビで話題をそらすのも有効です。


まとめ

状況対応の考え方
「今行く」と言う否定せず共感する
止まらない自然な理由で時間をずらす
行動を求める“代わりの行動”で安心を作る

介護者へのメッセージ

毎晩繰り返される「行く!」の一言に、
心がすり減ってしまうこともありますよね。

でも、お母さんの中では、
“会いに行こうとする優しい気持ち”が今も生きています。
その気持ちを壊さずに、安心できる形で支える――
それが、介護の中でできる一番やさしい対応です。

このブログでは、「家族の心を軽くする介護のヒント」を発信しています。



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