保育士をしていた頃
年長児はマーチングをやっていました。
いろいろな楽器がありますが
本人の希望と
一か月に一度来る
マーチング専門のコーチによって
担当が決まります。
担当楽器については
毎年、多少のもめごとはあるのですが
なんとか納得してもらっています。
運動会では
すっかりお気に入りになった担当楽器を
誇らしげに演奏してくれるこどもたちと
カメラ越しに
感動の涙を流す保護者の方が
見られます。
でも、ある年のこと。
担当楽器になかなか納得してもらえず
悩んだ記憶があります。
その子は男の子で
シンバルを希望していました。
二年前に、その子の姉が
担当していた楽器です。
でも、その年の編成上
コーチはその子に他の楽器を割り当てました。
ところが
この決定に、親子が猛反撃。
翌日の登園時には
ご立腹の母が
担当楽器をシンバルに変えろと直談判。
同じ内容の手紙も持参。
昨夜は親子でずっと泣いていました。
とのことでした。
本人に確認すると
うーん…と言うだけで
あまり喋らず
どうやら母に合わせている感さえしました。
他のお子さんや、保護者との兼ね合いもあり
マーチングコーチの音楽的な考えもあるので
話し合いは時間がかかりました。
希望が通らなかったのは
その子だけではないので
意見を言ったもの勝ちの
不公平感が心配で保育士たちの
意見も割れました。
けっきょく
毎日、親子で泣いています。
との二通目の手紙に根負けする形で
シンバルを担当することになったのですが
これ
どうなんでしょう?
シンバルがやりたかった
大好きなおねえちゃんに憧れていた
それは、わかります。
でも、ママが
小太鼓になったの?いいねえ!
小太鼓もかっこいいよ!がんばってね!
と言ってくれていたら…
と思わずにいられませんでした。
こども…特に幼児の
世界は母親の比重がとても高いです。
母の意見=幼児の考え方の見本
と言っても過言ではない気がします。
ママもきょうだいで同じ楽器を
やらせたかったのかもしれませんが
お揃いでなくても
それぞれの良さがありますよね。
シンバルの希望が通らなくて
残念なこどもの気持ちを受け止めたうえで
気持ちを切り替える
応援をしてほしかった気がします。
大好きなママがかっこいいと言ってくれた楽器は
絶対その子も好きになれますから。
親子で泣いていた数日を
申し訳なく思うとともに
そんな風に考えてしまいました。
たぶん小学校に行っても
もっと大きくなってからも
全部希望通りになんて
ならないじゃないですか。
そんなときは
上手に気持ちを切り替えて
応援してあげて下さいね。
ママが応援してくれたら
希望の楽器じゃなくても
ちょっと苦手なものだって
こどもは頑張れちゃうんです。
こどもの世界は
ほぼほぼママが全てです。
ママはいつも一番の
こどもの応援隊長でいて下さい。
そして
毎日親子で泣いたりせずに
しあわせに過ごして下さいね。


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