絵本『まって』レビュー・好奇心に寄り添う親子の朝

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画像引用:Amazon

作者:アントワネット・ポーティス(作)・椎名かおる(訳)

発行所:あすなろ書房

発行年:2015年7月

値段:1300円+税

表紙には

若いお母さんと手をつなぐ男の子

おかあさんは急いでいますが

男の子は

ねこに気をとられています。


あら、おくれそう!

時計を気にして

はやく歩きたいおかあさん

でも男の子は

犬や

工事の車や作業員さん

あひるにパンをあげるおじさん

など

いろいろなものが気になって

まって

と、おかあさんを引き留めます。

この男の子にとって

世の中は

面白いものでいっぱいなんです。

雨が降ってくると

雨粒を舌でうけとめる男の子に

カッパを着せるおかあさん。


忙しいはずなのに

このおかあさんは ずっと笑顔です。

この子の性格、

まってまっての好奇心に

慣れていて、認めてくれているんですね。

すごく、いいおかあさんです。

通り雨が止みかけて

電車に乗ろうとすると

男の子がまた

まって

と言います。

男の子が指さす先には

大きな二重の虹が

おかあさんは男の子をだきあげ

虹を見ながら

まつのも いいわね

と言います。

虹に見とれるおかあさんと

おかあさんが虹を見てくれて

満足そうな男の子。

平日の忙しい朝のはずなのに

しあわせそうな親子の姿です。


生活は時間との戦いで

愛すべきこどもの

愛すべき好奇心であっても

つねに寄り添って

つき合ってはいられないのが

つらいところです。

でも

このおかあさんは

急かしながらも

こどもを責めずに

いいかんじに対応している気がします。

だからこそ

こんなに伸び伸びと

あれこれ興味をひかれる子に

なっているんですね。

お休みの日には

ぜひ

平日の通勤ルートを

時間制限なしに歩いて

この子の好奇心につき合ってあげて

ほしいですね。

時間のない時には

出来ない対応も

時間のある時にはしっかりと。

こどもの気持ちを受け止めて

親子で同じものを楽しめる時間を

持てたら素敵ですね。

そんなやさしい気持ちを

思い出させてくれる絵本でした。



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