『しげちゃん』室井滋さんの自伝絵本・名前に込められた願いと自分らしさ

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画像引用:Amazon

出版社:金の星社

発行年:2011年5月

値段:1300円+税

人気俳優の室井滋さん

飄々とした感じで

とても素敵な方ですよね。

この絵本は室井さんの

名前にまつわるお話です。


ぴかぴかの小学一年生のしげちゃん

うきうきして入学したのに

最初から嫌なことがありました。

クラスの机には

男の子は水色の紙

女の子はピンクの紙で

名前が書いてありました。

ところがしげちゃんは女の子なのに

水色の紙に名前が書いてあります。

しげる』と言う名前を

先生は男の子だと思ってしまったんですね。

それ以前にも名前のことを

からかわれたことのあるしげちゃん

すっかり自分の名前が

嫌いになってしまいます。

あれこれ考えて悩むしげちゃん

おかあさんに名前を変えるように頼んで

断られ、とうとう泣き出してしまいます。

すると

おかあさんは、しげちゃんを抱きしめ

名前に込めた願いを話してくれます。


おとうさんとおかあさんは

一生懸命考えて

こどもが

一番幸せになれそうな名前を選んだこと。

しげちゃんには本当はお兄ちゃんがいて

でも体が弱くて

すぐに亡くなってしまったこと。

しげる という名前には

お兄ちゃんのぶんまで生きてほしいという

願いが込められていること。

しげる…は『滋養』の『滋』

この字には、

良いことも悪いことも何でも勉強になって

栄養がいっぱい。

という意味があるそうです。

サユリ、モモコ、スミレ…

そんな名前への憧れはあるけれど

母の話を聞いて

ちょっぴり『しげる』が

いやでなくなったしげちゃん

あとがきでは

女優になり、

自由に芸名を選ぶ機会があったけれど

けっきょく『しげる』のまま。

どんな名前も自分には似合わない気がする。

両親にもらった名前が一番好きになっていた。

と書いてあります。


こどもの名前は

親がこどもに最初にするプレゼント

と言います。

悩みますよね。

いろいろな思いと願い

バランスやしがらみや

画数や響き…

もう、本当に

キリがないほど悩みます。

親ですもんね。

こどものしあわせを願って

みんな必死ですよね。

かわいい名前に憧れる

しげちゃんの気持ちもわかる。

しげちゃんに泣かれて

切ないおかあさんの気持ちもわかる。

それでも

長い時間がたって

しげちゃんは立派に育って

あんな素敵な俳優になったんですね。

両親の願いはちゃんとかないました。

しげちゃん…がんばりましたね。

今は少し時代がすすんで

男女の色分けもしないし

男の子でも女の子でも

違和感ない名前も多くなりましたね。

男の子だからとか

女の子だからとか

もう、そんな時代ではないのです。

素敵な名前なのに

しげちゃんのように

悩んでしまう子がいなくなりますように。

それぞれの願いがこもった名前を

親からの愛情をちゃんと感じて

自信をもって

名乗れる世の中になりますように。



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