”帰りたい”母と同居のはじまり・実家への想いに寄り添って

介護

あと○日だからがんばって

と、何度も励まし

念願かなった退院日は快晴。

お世話になった病院をあとにして

同居する長女宅に戻り

集まってくれた親族と

うれしそうにケーキや赤飯を食べて

にこにことご機嫌だった母。


「今日からここがお母さんの部屋ですよ。」

トイレや浴室に近い和室に

実家から介護ベットを運び込んだ部屋

「あらあら、こんないいお部屋をすみません。」

うれしそうな母の着替えを手伝い

おやすみなさいとリビングに戻った私。

数分後、とてとてと足音がします。

「ねえ、悪いんだけど、そろそろ家に送ってくれない?」

母が起きてきました。

その後、しばらく丁寧に説明しましたが

「そうねえ、でも家に帰りたいの。」

とかたくなな母。


退院のうれしさの反動か感情的になりそうな私は

たまらず、電話で兄に説得を頼みました。

兄は、心筋梗塞を起こした時のことを言い

(私も言いましたが)

1人暮らしでは心配だからと言い聞かせてくれました。

息子の言うことには素直な母は、

納得してくれたようでした。

つぎの日からも、毎晩のように

「送って行って」

と繰り返す母。

その後、毎週週末には二人で思い出話をしながら

実家の片づけをして

少しづつ少しづつ

実家を手放す気持ちになってもらいました。

からっぽになった実家で

少し寂しそうな母と孫たちの写真を撮りました。

長年暮し、子どもを育て、孫を育て

父や家族の思い出がいっぱい詰まった実家。

母が夜な夜な

帰りたくなるのも

思えば仕方ないことですよね。


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