いのちの発見/園庭で木の芽を見つけた園児のまなざし

子育て

ある日の冬の園庭で

せんせい、お花ないね。

みんな枯れちゃったの?

と聞くⅯちゃん。

そうだねえ。

寒くなったから、咲いてないねえ。

春になったら、また咲くかもね。


そんな話をしました。

Ⅿちゃん、今度は

葉っぱが全部落ちて

丸坊主になった桜の木に手を当てて

木は死んじゃったの?

と言いました。

葉っぱがなくなっちゃってるね。

でも、大丈夫。木は生きてるんだよ。

このなかで、ちゃんと春になるのを

待ってるんだよ。

Mちゃんは黙って

その説明を聞いていました。

数か月後

せんせい!きてきて!

あわてて走ってきたMちゃんは

桜の木の下に、私を引っ張っていきました。

見て!木!生きてた!

桜の木の枝のところどころに

綺麗な新緑の芽が出ていました。


すごい!よく見つけたね!

春になって

あたらしい葉っぱが生えてきたんだね。

と私が言うと

うん。木、生きてた。

満足そうなMちゃん。

きっとMちゃんは毎日遊びながら

この木をひと冬

見守ってくれていたんですね。

この木は

ほかの花が咲くより早く

まだ寒いうちに木の芽を出して、

Mちゃんに春の訪れを教えてくれました。

厳しい冬を乗り越えて芽を出した木

ずっと新芽を待っていたMちゃんの

やさしさと好奇心

いのちの強さと

不思議さを感じた出来事でした。



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